インプラントの雑学を紹介します。
古代インカ帝国の時代に埋葬されたミイラに、二本のエメラルドのインプラントが施されていたという記録が残っているように、インプラントの歴史は非常に古く、紀元前にまで遡ると言われています。
事故などで、歯を失うことは現代も古代も変わりなく、古代の人も失った歯を何とかして取り戻したいという一心で、こういった治療を行なったのでしょう。
以前はインプラントの材料にもコバルト、クロム、金、白金、セラミックなどが用いられましたが、どれも満足できるものではありませんでした。
物質によっては身体が拒絶反応を起こし、異常をきたしてしまう場合があるため素材の選択は難問でした。
1952年にスウェーデンの大学医学部の整形外科医だった、P・I・ブローネマルク教授がチタンと骨が完全に結合することをウサギの実験で偶然見つけ出したのが、始まりです。
それを、人体に応用できないかと考え、研究を重ねた結果、人体が拒否反応を起こすことなくチタンと骨が半永久的に結合するという結論から、この現象を「オッセオインテグレーション(骨の結合)」と名づけました。
インプラントは、アゴの中に埋め込むフィクスチャー(歯根部)、歯の部分にあたる上部構造(歯の部分に相当する)、それらを連結するアバットメント(支台部)の3つの部分から構成されています。
素材には、人体になじみが良いチタンが一般的に使用されます。
インプラントの代表的な形態には、棒状タイプと板状タイプがあります。
昔は板状のブレードタイプが主流でしたが、棒状タイプが登場してからは、手術がシステム化され、患者さんにも負担が少ないということで、インプラント治療は板状タイプから、棒状タイプに移行しました。